データセンターの発電機が運転するのは、年に数時間程度かもしれません。しかし系統電源が止まったその日には、確実に始動して負荷を引き受け、燃料が続く限り運転を続けなければなりません。その多くを左右するのが、エンジンを取り巻くパッケージです。燃料をどこから、どのような状態で供給するのか。空気をどう取り入れ、どう排出するのか。排ガスをどう逃がすのか。そして敷地境界で設備全体の音がどの程度になるのか、といった点です。
AXONは、プロジェクト用に選定された発電機セットを中心に、これらの機器を一つのパッケージとして供給します。単一のコンテナ型ユニットから複数台構成の設備まで対応します。
必要なときに使える燃料
非常用タンクに何年も貯蔵された軽油には水が溜まり、やがて微生物の繁殖とスラッジの発生につながります。燃料ポリッシングシステムは、発電機が停止している間にタンク内の燃料を循環・ろ過し、エンジンが清浄な燃料で始動できるようにします。
発電機セットの下に設けるベースタンクと、エンジンの近くに置く燃料小出槽(デイタンク)は、運用者が指定する連続運転時間に合わせて容量を決め、液面・漏えい・オーバーフローの監視を制御系に接続します。
建物のすぐそばでの排出ガスと騒音
データセンターはオフィスや住宅の近くにあることが多く、非常用発電機の許可条件としてNOxや騒音の規制値が設けられるケースが増えています。排気系に組み込むSCRシステムは尿素水を用いてNOxを低減し、排気サイレンサー、消音処理を施した給排気口、防音エンクロージャーが、許可で定められた値まで騒音レベルを下げます。
引き渡し前の試験と、その後の毎年の試験
稼働中のIT負荷で発電機のコミッショニングを行いたいと考える運用者はほとんどいません。ロードバンクを使えば、試験に必要な時間だけ発電機セットを所定の負荷で運転できるため、冷却、電圧調整、燃料供給を引き渡し前にも、定期試験のたびにも実証できます。
AXONがデータセンター向けに供給する機器
- 発電機セット用のコンテナと防音エンクロージャー
- ベースタンク、燃料小出槽(デイタンク)、燃料ポリッシングシステム
- SCR付き排ガスシステムと排気サイレンサー
- 給気・排風サイレンサー
- 補機MCC盤と遮断器盤
- 抵抗負荷型および抵抗・リアクトル負荷型ロードバンク
- グループ会社であるTECS Engineeringのリモート型ラジエーター
お問い合わせの際にお送りいただきたい情報
- 発電機セットの台数、メーカー、型式、定格出力
- 必要な連続運転時間(燃料備蓄)と、主燃料の貯蔵場所
- NOx規制値、および騒音規制値とその測定位置
- 現地の周囲温度と標高
- 電気系統:電圧、補機負荷、BMSまたはSCADAとの接続
- 発電機セットの試験方法:現地でロードバンクを使用するか、パッケージに組み込むか
よくあるご質問
AXONはどの発電機セットに対応できますか?
独立系メーカーのディーゼル発電機セットとガス発電機セットに対応します。発電機セットはプロジェクトごとに選定され、当社はそれを中心にパッケージを構築します。
パッケージは非常用発電機のNOx規制値に適合できますか?
許可で求められる場合は、排気システムにSCRを組み込みます。設計は、求められる規制値とエンジン本体の排出値によって決まるため、両方をお知らせください。
現地に実負荷がある場合でも、ロードバンクは必要ですか?
ほとんどの運用者は、稼働中のIT負荷での試験を避けたいと考えています。ロードバンクを使えば、施設にリスクを与えることなく発電機を全負荷で運転できます。
既存の設備に燃料ポリッシングを追加できますか?
はい。ポリッシングシステムはモジュール式で、新設・既設どちらのタンクにも接続できます。